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Document No. 21010664
最終更新日 2003/04/24
製品名 (バージョン、サービスパック、パッチなど)
ARCserveIT 6.61 Advanced Edition for Linux
BrightStor ARCserve 7 Advanced Edition for Linux
BrightStor ARCserve 7 for Linux Client Agent for Linux
BrightStor ARCserve 7 for Linux Client Agent for Windows NT/2000
BrightStor ARCserve 7 for Linux Client Agent for Windows NT/2000 Server
BrightStor ARCserve 7 for Linux Backup Agent for Oracle Server
詳細内容
ARCserveIT 6.61 Advanced Edition for Linux および BrightStor ARCserve 7 Advanced Edition for Linux では、ブラウザを使用した GUI での操作以外で、コマンドラインからの操作が可能です。
今回はカスタム バックアップをコマンド ラインから行う方法を紹介いたします。
設定方法
まず、リモートマシンをデータベースに登録します。ローカル バックアップのみを行うのであれば、この作業は必要ありません。
ホスト名(ここでは testserver2)、IP アドレス(ここでは192.168.10.105)、OS のタイプ(ここでは UNIX)を指定します。OS のタイプには、UNIX(Linux 系 OS)、NT(Windows NT/2000系 OS)が指定できます。
# as_dbmgr –client add testserver2 -ip 192.168.10.105 –os UNIX
NO. HOST
NAME
IP ADDRESS OS OS
VER
---------------------------------------------------------------------
1
testserver
192.168.10.103 UNIX
2
testserver2
192.168.10.105 UNIX
バックアップ ジョブをサブミットするコマンドは下記の様になります。
# as_backup [グローバル オプション] [バックアップ ソース] [セキュリティ] [バックアップ デスティネーション] [スケジュール] [実行日時]
バックアップ コマンドで必ず指定しなければならない項目としては、[バックアップ ソース](ここでは /home)、[セキュリティ]としてバックアップの権限を持ったユーザ名(通常 root)とそのパスワード(ここでは pass)です。
# as_backup –source /home –username root –password pass
リモート バックアップを行う場合にはソース指定にホスト名(ここでは testserver2)を入れます。ここで注意しなければいけないことは指定するユーザ名およびパスワードがリモートマシン側のものを使用するということです。
# as_backup –source testserver2 /home –username root –password pass
BrightStor ARCserve 7 for Linux Backup Agent for Oracle Server を使用する場合には、データベース名(ここでは orcl)、Oracle サーバのバックアップ権限を持った管理者アカウント(ここでは system)およびそのパスワード(ここでは manager)を指定する必要があります。
# as_backup –source –database ORACLE8 orcl –dbusername system –dbpassword manager
一部の表領域(ここでは USERS)のみをバックアップするには、データベース名に続けて –table <表領域名>と入力します。
# as_backup –source –database ORACLE8 orcl –table USERS –dbusername system –dbpassword manager
[バックアップ デスティネーション]を任意に指定することもできます。デバイス グループ名を指定する方法とメディア名を指定する方法があります。メディア名を指定する場合にはあらかじめメディア名を付加してフォーマットしておく必要があります。デバイス グループの確認方法およびフォーマットの方法に関しましては、「コマンドラインからの ARCserve の操作(デバイス管理編シングル デバイス)」または「コマンドラインからの ARCserve の操作(デバイス管理編ライブラリ)」をご覧下さい。
グループ名(ここでは group0)を指定する場合
# as_backup [ソース] [セキュリティ] -group group0
メディア名(ここでは test)を指定する場合
# as_backup [ソース] [セキュリティ] –tape test
またここではメディアへの上書き設定が出来るようになっております。何も指定しない場合には追加バックアップとなります。
最初のバックアップ メディア(バックアップ開始時に使用するメディア)に対する設定
-firsttapeopt owritesameblank (同名のメディアまたはブランク メディアに上書き)
owritesameblankany (同名のメディアまたはブランク メディア、次にその他のメディア)
owritesameanyblank (同名のメディアまたはその他のメディア、次にブランク メディア)
上書き設定をする場合には必ずメディア名を指定してください。(実際にテープ装置に挿入するメディアはメディア名を付けてフォーマットしておく必要はありません。)
追加のバックアップ メディアに対する設定は –spantapeopt オプションを使用してください。
例えば、最初のバックアップ メディアを「同名のメディアまたはブランク メディア、次にその他のメディア」、追加のバックアップ メディアを「同名のメディアまたはその他のメディア、次にブランク メディア」と設定する場合には下記のコマンドを入力します。
# as_backup [ソース] [セキュリティ] –tape test –firsttapeopt owritesameblankany –spantapeopt owritesameanyblank
[スケジュール]についてですが今回はカスタム ジョブの設定に関して説明します。
カスタム ジョブでは繰り返し方法と除外日の指定が出来ます。繰り返し方法は –repeat に続けて月、日、時間、分の順に数字を入力します。除外日は –excludeday に続けて曜日の頭文字 Sun、Mon、Tue、Wed、Thu、Fri、Sat を指定します。例えば2ヶ月おきに日曜日を除外してバックアップを行う場合には下記のコマンドを入力します。
# as_backup [ソース] [セキュリティ] –custom –repeat 2 0 0 0 –excludeday Sun
次に開始日時の指定について説明します。-at に続けて開始時刻を、-on に続けて開始日を指定します。このオプションを指定しない場合には即実行ジョブとなります。例えば2003年4月24日午後3時30分に開始する場合には下記のコマンドを入力します。
# as_backup [ソース] [セキュリティ] –at 15:30 –on 04/24/2003
※ # は root のプロンプトです