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Document No. 21010669
最終更新日 2003/05/01
製品名 (バージョン、サービスパック、パッチなど)
ARCserveIT 6.61 Advanced Edition for Linux
BrightStor ARCserve 7 Advanced Edition for Linux
詳細内容
ARCserveIT 6.61 Advanced Edition for Linux および BrightStor ARCserve 7 Advanced Edition for Linux では、ブラウザを使用した GUI での操作以外で、コマンドラインからの操作が可能です。
今回はローテーション ジョブとメディア プールの作成をコマンド ラインから行う方法を紹介いたします。バックアップに関する詳細な設定方法は「コマンド ラインからの ARCserve の操作(バックアップ編)」をご参照下さい。
設定方法
まず、メディア プールの作成方法から説明いたします。設定項目としてメディア プール名、 Save Set 内に最低限保存されていなければならない本数(必須メディア数)、Save Set 内に最低限保存しておかなければならない期間(保存期間)があります。このうち保存期間は必須項目ではありません。保存期間を指定しなかった場合には自動的に7日間に設定されます。
メディア プール名を testpool、必須メディア数を4本、保存期間を6日間とする場合には以下のコマンドを入力します。
# as_dbmgr –mediapool add testpool 4 –retention 6
コマンド実行後、下記のような確認画面が出力されます。
NO. POOL NAME OWNER CREATE DATE SAVE
RETENTION NEXT SERIAL
-------------------------------------------------------------------------------
1
TESTPOOL
arcroot 04/25/03
13:18 4
6 1
2
DEFAULT N/A
0 0
N/A
必須メディア数もしくは保存期間を変更する場合にはメディ アプール名を指定して変更します。必須メディア数を3本、保存日数を7日間に変更する場合には以下のコマンドを入力します。
# as_dbmgr –mediapool modify testpool -save 3 –retention 7
NO. POOL NAME OWNER CREATE DATE SAVE RETENTION NEXT SERIAL
------------------------------------------------------------------------------
1
TESTPOOL
arcroot 04/25/03
13:18 3
7 1
2
DEFAULT
N/A
0 0
N/A
既存のメディア プールを削除するにはメディア プール名を指定します。
# as_dbmgr –delete testpool
既存のメディアプール情報を確認するには –show オプションを使用します。
# as_dbmgr –show pools
次に、ローテーション ジョブの作成方法を説明いたします。まず、どんなバックアップ コマンドでも必ず指定しなければならない項目としては、[バックアップ ソース](ここでは /home)および[セキュリティ]があります。[セキュリティ]ではバックアップの権限を持ったユーザ名(通常 root)とそのパスワード(ここでは pass)を指定します。そしてローテーション ジョブではこの他にメディアプール名(ここでは testpool)の指定が必須となります。
# as_backup –source /home –username root –password pass –rotation –mediapool testpool
既存のメディアプールを指定することも出来ますが、既に他のローテーションで使用されているメディア プールを使用することは出来ません。また、現存しないメディア プール名を指定することによりジョブ作成と同時にメディア プールを新規に作成することも出来ます。
上記の様に特にサイクル テーブルを指定しなかった場合には[5-day weekly incremental backup,full backup on Friday](週5日、金曜日フル バックアップ、月曜日から木曜日インクリメンタル バックアップ、メディアに上書き)のサイクル テーブルが自動的に設定されます。独自のサイクル テーブルを指定することも出来ます。-jobunit オプションを使用して日曜日から順番に、曜日ごとに full(フル バックアップ)、diff(ディファレンシャル バックアップ)、incr(インクリメンタル バックアップ)、off(バックアップを行わない)とメディアへのバックアップ方法 overwrite(上書き)、append(追加)を指定します。例をあげて説明します。
例)メディアプール名を test0 月曜日フル バックアップ、火曜日から金曜日ディファレンシャル バックアップ、メディアに上書き
# as_backup [バックアップ ソース] [セキュリティ] –rotation –mediapool test0 –jobunit off overwrite –jobunit full overwrite –jobunit diff overwrite –jobunit diff overwrite –jobunit diff overwrite -jobunit diff overwrite –jobunit off overwrite
例)メディアプール名を test1 日曜日および水曜日フル バックアップ、月曜日、火曜日、木曜日、金曜日インクリメンタル バックアップ、メディアに上書き
# as_backup [バックアップ ソース] [セキュリティ] –rotation –mediapool test1 –jobunit full overwrite –jobunit incr overwrite –jobunit incr overwrite –jobunit full overwrite –jobunit incr overwrite –jobunit incr overwrite –jobunit off overwrite
※ # は root のプロンプトです。