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Document No. 21010716
最終更新日 2003/06/11
製品名 (バージョン、サービスパック、パッチなど)
BrightStor ARCserve 7 Advanced Edition for Linux
ARCserveIT 6.61 Advanced Edition for Linux
詳細内容
ARCserveIT 6.61 Advanced Edition for Linux および BrightStor ARCserve 7 Advanced Edition for Linux(以降 ARCserve と記述)では、ブラウザを使用した GUI での操作以外で、コマンドラインからの操作が可能です。
今回はマージおよびリストアをコマンド ラインから行う方法を紹介いたします。
設定方法
まず、バックアップ メディアを確認します。
# as_restore -listtapes
ARCserve のデータベース内に保存されているメディア情報が以下のように表示されます。
NO. TAPE NAME
SERIAL NUMBER TAPE ID
SEQ. FORMAT DATE
EXPIRES ON
DESTROYED
--------------------------------------------------------------------------------------------------------
1 TEST
6627 1 05/06/03 10:57 04/20/04 15:53 NO
2 THURSDAY
1
b9a9 1 05/06/03 10:54 03/24/04 15:00 NO
次にメディア名(ここでは Thursday)を指定してセッション情報を確認します。
# as_restore –listsessions thursday
セッション情報が ARCserve のデータベース内に保存されていれば以下のように表示されます。
NO. HOST
SOURCE DIR SESS NO. START TIME END TIME FLAGS TYPE METHOD STATUS
----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
1 testserver / 1
05/06/03 11:14 05/06/03
12:09 None Unix GFS Rotation FullCompleted
2 testserver /opt/ARCserve2
05/06/03 12:09 05/06/03
12:10 None Unix Custom Completed
セッション情報が出力されない場合には ARCserve データベース内にセッション情報が保存されていません。セッション情報が保存されていない状態では、セッション単位およびファイルシステム単位でのリストアが行えません。マージを行ってください。テープ装置にバックアップ メディアを挿入し、メディア名(ここでは test)を指定して以下のコマンドを入力します。
# as_merge –tape test
また、特定のディレクトリまたはファイルが、どのメディアのどのセッションでバックアップされているのかを確認するにはホスト名(ここでは testserver)およびフル パス(ここでは /home/test)を指定して以下のコマンドを入力してください。ここで入力するホスト名はバックアップの際、ターゲットとなったマシンのホスト名です。(ただし、表示されるのは ARCserve データベースに保存されている情報のみです。)
# as_restore –version testserver /home/test
リストアを行う際にはリストア元の指定は<メディア名><セッション番号><ファイル/ディレクトリ名>で行います。リストア先の指定は<ホスト名><パス><ユーザ名><パスワード>で行います。いくつか例をあげて説明します。
test という名前のメディアにセッション番号 2 でバックアップされているファイルの内、ユーザ testuser のホームディレクトリ(/home/testuser)内のファイルを元の場所にリストアする場合には以下のコマンドを入力してください。ここでは root のパスワードを testpass とします。
# as_restore –tape test –session 2 –source /home/testuser –dest /home/testuser –username root –password testpass
monday という名前のメディアにセッション番号 5 でバックアップされているファイルの内、/var/www/html/index.html ファイルを /home/testuser/public_html ディレクトリにリストする場合には以下のコマンドを入力してください。ここでは root のパスワードを apache とします。
# as_restore –tape monday –session 5 –source /var/www/html/index.html –dest /home/testuser/public_html –username root –password apache
media という名前のメディアにセッション番号 3 でバックアップされているファイルの内 /home/samba ディレクトリ内のファイルを別のマシン(ここでは other)の /home ディレクトリにリストアする場合には以下のコマンドを入力してください。ここではマシン other の root のパスワードを otherpass とします。ただし リモートマシン other を事前に ARCserve データベースに登録しておく必要があります。登録方法は「コマンドラインからの ARCserve の操作(バックアップ編)」を参照してください。
# as_restore –tape media –session 3 –source /home/samba –dest other /home –username root –password otherpass
※ # は root のプロンプトです。